土. 2月 28th, 2026

「インターネット環境がない場所でNASを使いたい」「セキュリティのためにネットから切り離して運用したい」という場面は意外と多いものです。

通常、ルーターが自動で行ってくれる「IPアドレスの割り当て」を自分で行うだけで、スイッチングハブさえあれば爆速・安全なローカルネットワークが構築できます。その具体的な手順を解説します。


1. 必要な機器と物理的な接続

まずは、物理的なつなぎ込みです。ルーターは不要ですが、代わりに**「スイッチングハブ」**が司令塔になります。

  • PC

  • NAS(または共有設定したPC)

  • スイッチングハブ

  • LANケーブル(本数分)

接続図: すべての機器をLANケーブルでスイッチングハブのポートに差し込むだけでOKです。ポートの場所に決まりはありません。


2. 【重要】「固定IPアドレス」を手動で設定する

ルーターがない環境では、各機器が「自分の住所(IPアドレス)」を把握できず、通信迷子になってしまいます。そのため、手動で住所を割り振ります。

設定の数値例(推奨)

以下の数値をそれぞれの機器に設定してください。

設定項目 PCの設定 NAS(共有先)の設定
IPアドレス 192.168.1.10 192.168.1.20
サブネットマスク 255.255.255.0 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ 空欄(または0.0.0.0) 空欄(または0.0.0.0)

 


3. 具体的な設定手順

PC(Windows)側の操作

  1. 「コントロールパネル」「ネットワークと共有センター」 を開く。

  2. 「アダプターの設定の変更」 をクリック。

  3. 使用中の 「イーサネット」 を右クリックして 「プロパティ」 を開く。

  4. 「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」 を選択して 「プロパティ」 をクリック。

  5. 「次のIPアドレスを使う」 にチェックを入れ、上記の表の数値を入力して「OK」で閉じます。

NAS側の操作

NASの管理画面(ブラウザ等)にアクセスし、ネットワーク設定から 「DHCP(自動取得)」を「固定IP(静的IP)」 に変更し、上記の数値を入力します。

[!CAUTION] 注意点: NASをハブに繋ぐ「前」に、一度ルーターのある環境で固定IP設定を済ませておくのがスムーズです。ハブに繋いだ後だと、管理画面が開けなくなる場合があるからです。


4. NASへのアクセス方法

設定が完了したら、PCからNASを呼び出します。

  1. Windowsキー + R を押し、「ファイル名を指定して実行」を開く。

  2. \\192.168.1.20 (NASに設定したIP)と入力してEnter。

  3. IDとパスワードを入力すれば、共有フォルダが表示されます!


まとめ:オフライン運用のメリット

この方法で構築したネットワークは、外部(インターネット)と物理的に遮断されているため、情報漏洩のリスクが極めて低いのが最大の特徴です。また、インターネットの混雑に左右されず、ハブの性能をフルに活かした高速なデータ転送が可能です。

「ネットがないから諦める」のではなく、「固定IP」をマスターして快適なストレージ環境を手に入れましょう!

By MAC-D